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【4月の料理教室・開催】春の養生とお弁当

初夏のあたたかい陽射しがなんとも心地よい、いいお天気が続いていますね。

気温もぐんぐん上がり、そら豆が盛りを迎えるころでしょうか?

 

さて、昨日は4月の料理教室でした。

お問合せ、お申込みいただいたみなさま、ありがとうございました!

福岡 薬院|4月の料理教室

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春の食養生

春は“解毒”の季節。

冬の間に貯めこんだ脂肪や老廃物や有害物質を追い出そうとし、デトックスに向く季節ともいえます。 その要となるのが、肝!


肝とは、現代医学でいうところの肝臓をさしますが、中医学での肝の働きは、もっと広い範囲をはします。(肝臓の本来の働きである血液の貯蔵、分配、解毒などのほかに、目や筋肉、情緒のコントロール機能などまで広範囲にわたっています。)

解毒器官である肝は、血液を貯蔵し、調整する働きがありますが、春は、肝が働きすぎて疲弊すると、次のような症状が現れます。
春に起こりやすいおもな症状を挙げてみました。あてはまるものはありますか?

春に起こりやすいおもな症状
□肩こり
□花粉症
□頭痛
□のぼせ
□鼻つまり
□不眠
□まぶたのむくみ
□ふらつき
□めまい

本来は肝にとどまるはずの血液がおさまらず、ぐんぐん上昇する春の“陽気”にともなって血も高ぶるようになります。
そのため、頭痛やめまい、花粉症や目のかゆみなど上半身の症状が現れやすくなります。

 

4月の料理教室では、肝の働きをよくする「酸味」の食品や、新陳代謝をよくするための「苦味」の食品をご紹介しながら、春の養生にぴったりのお弁当を作りました。

 

春は春でも晩春。4月18日~5日5日頃までは春の土用ですね。(土用とは季節と季節の間の大切なとき。)この期間に旬の盛りを迎えるのが筍です。


旬とはそもそも10日間を意味することば。筍は竹かんむりに旬とかきます。筍が竹になるまでわずか10日間程度なので、旬の移り変わりの目安になぞらえた粋な漢字表現ですね。

筍の伸びる早さは、竹の生命力そのもの!その成長にあやかりつつ、一年にこの時期だけのお楽しみ。食べ逃したくない食材のひとつなので、今回はタケノコを使った献立を2種ご紹介しました。

春の土用弁当(筍弁当)

・たけのこごはん

・天然鯛とたけのこの春巻

・煮卵風

・ふきの梅酢醤油漬け

・苺と芹の白和え

講義と実習では、たけのこごはんなど炊き込みご飯の炊き方、鯛をはじめ魚を買ってきたときの下処理、春巻きの中身に入れる意外な食材!、失敗しない煮卵、料亭の味・舌触りなめらかな白和えの作り方と日持ちさせるポイント、などなど確認しながらみなさんでおべんとうを拵えました。

 

春から初夏に移り変わるこの季節にしか食べることのできないおいしさを、ぜひ思う存分味わってくださいね。

 

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☝きゅっと酸味のおいしい苺、露地ものは今が旬!ほろ苦い芹との相性〇

福岡 薬院|5月の料理教室

「旬をたのしむ、おいしい野菜の食べ方」


2019年5月18日(土)11:00~12:30(90分)


新鮮なおいしさを味わうには生でサラダにして、またはさっと火を通して。本来の甘味を味わうにはくったりと加熱。ジューシーに仕上げるには蒸して蒸気をプラス。
濃縮した旨味を楽しみたいなら、ソテーやグリルで。調味料による味付けではなく、加熱の仕方によって野菜のいろいろな顔を引き出します。主にデモンストレーション形式にて、開催します。お料理が苦手な方も、お気軽にご参加ください。

 

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