【今日は何の日?】重陽の節句に、何たべる?
昼間はまだ暑い日が続いていますが、朝・晩はすっかり涼しくなりましたね。
私がいつも行く図書館では鈴虫を飼っていて、本を借りに行くと「リーン、リーン」と涼しい鳴き声が聞こえてきます。なんだか、すっかり秋ですね。
☝果物も、無花果に始まり、栗・洋梨・かぼすとたくさん出てきましたね!
重陽の節句
古来より、奇数は縁起の良い陽数と考え、中でも一番大きな陽数(9)が重なる9月9日を、陽が重なると書いて「重陽の節句」、めでたい日とされてきました。
重陽の節句というと「菊の節句」として有名ですが、収穫の時期にもあたるため、庶民の間では「栗の節句」としてお祝いをしていました。
そして我が家では、「花より団子」ならぬ「菊より栗」ということで、栗を使った焼き菓子をこしらえます。
☝水につけておいた栗の鬼皮をせっせと剥いた後は、重曹でアク抜します。その後も数回水を変えて、柔らかくしていきます。なんとも時間のかかる手仕事ですが、秋がきたんだなぁとしみじみ実感します。
☝ごろっとぜいたくに栗の渋皮煮を入れて栗のパウンドケーキ。型崩れしてしまった栗の渋皮煮は、しめしめ…と頬張りましょう。
栗の栄養
ぜひ、注目したいのは皮の部分。渋みがあるため、取り除いて食べがちですが、この渋皮の部分にこそ、強力な抗酸化作用をもつタンニンという成分が含まれています。
タンニンとはポリフェノールの一種で、赤ワインに含まれることで有名ですね。老化を引き起こす活性酸素を除去したり、皮膚の保護作用があるため、食事でできるエイジングケアとしてオススメです。
ただし、タンニンには鉄と結びついて鉄の吸収を阻害する働きがあります。あまり極端に意識をする必要はありませんが、貧血気味の方は、少しだけ意識してみましょう。
また栗5粒ほどで、ご飯1杯のエネルギーに匹敵します。
食欲の秋であり、スポーツの秋でもあります。よく食べ、よく遊び、よく働く!
おいしく、たのしく、元気に、この秋を過ごしましょう。
とり