【豆知識】ぼた餅とおはぎ。その違いは?
本日9月22日は「秋分の日」、秋のお彼岸の中日でもあります。お彼岸のお供え物といえば、やはり一番にひらめくのは「おはぎ」でしょうか?和菓子屋ではもちろん、スーパーでもこの時期はよく見かけますね。
土鍋で小豆を炊きました。
あんこの材料である小豆の種まき時期は4~6月、収穫は9~11月です。秋のおはぎには収穫したての小豆を使います。皮も柔らかいので粒あんがオススメです!反対に春のお彼岸では、固くなった小豆の皮と取り除き、こしあんにする地域が多いようですね。
春のぼた餅、秋のおはぎ。名前の由来は?
春のお彼岸は、ぼた餅。秋のお彼岸は、おはぎ。
どちらも季節の花に由来しています。春分の日のぼた餅は、春の花『牡丹(ぼたん)』から。秋分の日のおはぎは、秋の花『萩(はぎ)』からです。
自家製おはぎ。
今では一年を通して「おはぎ」の名で売られていることが多いですが、実はこんな違いがあったんですね。
最後に
昔に比べていつでもどこでも食べられるようになりました。私を始め、おはぎが好きな方たくさんいらっしゃると思います。
「洋菓子より和菓子の方が健康にいい」と思われている方もいらっしゃいますが、どちらもカロリーが高いことに変わりはありません。食欲の秋、ついつい食べ過ぎには気を付けてくださいね!
とり
【報告】9月の料理教室、開催しました!
9月17日に開催した料理教室の内容を少しご紹介します~!
今回のテーマは「ハレ」の日ごはんと秋の薬膳です!
そもそも薬膳ってなに?
薬膳の思想が生まれたのは中国。その中国の数千年という長い歴史に裏付けられた伝統医学を中医学といいます。
中医学では、人の体は気・血・水で構成されており、この三要素で生命を維持し、身体の機能を動かしていると考えられています。この気・血・水が過剰や不足なく、バランスを整えるために毎日の食生活を通じて行う飲食療法が薬膳です。
中国薬膳大辞典(1992年)によると、薬膳とは「中医学理論の指導のもとで、中薬(中医学で用いる薬物の総称)と食物を配合し、伝統的飲食調理技術と現代的加工方法を用い、色・香・味・形の全てによく、保健と治療に効果のある食療食品、料理の総称」と記載されています。
なんだか難しくかいてありますが…薬膳で最も重要なことは、おいしくなくてはならない、ということです!
今回の実習献立
その大前提を踏まえた上で、栗入り中華おこわ、半熟煮卵、海老と里芋のしんじょ、無花果とくるみの白和え、杏仁豆腐の5品を実習で作りました。
今回は炊飯器を使わず、セイロで蒸しあげたのでもっちもちです!
蒸しあがるころには、干しエビや舞茸のなんとも言えない、いい~香りが漂ってきました…たまりませんね
デザートは杏仁霜(あんずの種の粉末)を使って本格杏仁豆腐をご紹介!
今回は寒天ではなくゼラチンを使用。ゼラチンを使った方がもちっと仕上がりますね。さっぱりレモンシロップも好評でした~
いつも参加してくださっている方も、はじめましての方もいらっしゃいましたが終始
賑やかで和気あいあいな教室となりました。
講師役の私が一番楽しんでいた感は否めませんが…参加してくださった皆様、ありがとうございました!
次回の料理教室は10月15日(土)11:30~、担当はみほちゃんです!御予約・お問い合わせお待ちしております!
tel 092-716-5514
【レシピ】本場の味!にんじんラペ
にんじんラペ、またはキャロットラペとも呼ばれるフランス家庭料理の定番、にんじんのマリネですね。
日本でもすっかりお馴染みのメニューですが、本当においしい作り方存知ですか?
”千切りにしたにんじんをオリーブオイルでマリネする”と思われがちですが、にんじんから出たエキスでマリネするのが本来の作り方。あくまでもドレッシングは、にんじんからうまみを引き出す手助け役です。
また、マリネ液の作り方にもコツがありますので、ぜひ今回覚えてくださいね。では、さっそく作ってみましょう!
材料
にんじん…2~3本
[マリネ液]
・エクストラヴァージン・オリーブオイル…40ml
・白ワインヴィネガー…10ml
・塩…1g
作り方
①まずマリネ液を作る。ボウルに白ワインヴィネガーと塩を入れ、泡立て器で塩が溶けるまでよく混ぜる。
②オリーブオイルをごく少量ずつ加え、泡立て器で混ぜる。だんだん白っぽくなるが、さらに濃度がつくまでよく混ぜる。
※ここでよく混ぜることで、油の粒子を細かくしておきます。酢の中に小さな粒子が分散して、なめらかな口当たりになります。
③にんじんの皮を剥き、スライサーなどで千切りにする。
④(2)のマリネ液をかけ、手で揉みこむように混ぜる。にんじんのエキスが出てくるのでしばらく漬けておく。
⑤食べる前に塩や酢で味を整えて完成。(そのままでも十分おいしく食べられます!)
おすすめの食べ方
少量のはちみつ、くるみなどお好きなナッツ、レーズン、パセリのみじん切りと合わせれば立派なフレンチの1品が出来上がります。
パンに挟めば、野菜たっぷり・彩りきれいなサンドイッチに!
冷蔵庫に入れておけば1週間程日持ちしますので、時間のあるときに多めにつくっておくと便利ですよ。
にんじんの栄養
どうしても不足しがちな緑黄色野菜ですが、にんじんなら一年を通して栽培されており、価格も安定しているためオススメです。また栄養の面でも、ビタミン、ミネラル、食物繊維も豊富で、日々の健康作りには欠かせません!
さらに、にんじんに多く含まれるβ-カロテンは油に溶けやすい性質があります。油と共に摂取することで体内への吸収率が高まるので、このにんじんラペや金平人参は非常に理にかなった料理と言えます。
ぜひ、定番の野菜料理のひとつに加えてみてくださいね。
とり
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***お知らせ***
先日お知らせしました9月の料理教室ですが、
定員に達したため募集を締め切らせて頂きます。
たくさんのお問い合わせ、本当にありがとうございます。
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【9月の料理教室】「ハレ」の日ごはん&秋の薬膳
朝、夕はずいぶん涼しくなりましたね。少し空気が乾燥してきたような気もします。
みなさんお変わりはありませんか?
今日は9月の料理教室のご案内です。
クリニックいちの食いしん坊、私とりが講師を勤めさせて頂きます。テーマはこちら!
家族が揃う日、親しい友人が遊びに来る日、大切な人の誕生日…そんな日は、みんながよろこぶ「ハレ」の日ごはんを作りませんか?
今回はこれから旬を迎える秋の薬膳食材を生かした献立をご紹介します。“薬膳”と聞くとなんだか難しそう…と思っている方も多いのでは?いえいえ、そんなことはありません!
例えば風邪をひいた時にネギたっぷりの料理を食べる、寒い冬の日に生姜の入ったスープを飲む。これも薬膳のひとつです。
空気が乾燥する秋に備えて、おいしく、たのしく薬膳を学びましょう。
もうまもなく定員に達しますので、お問い合わせはお早めに!
とり
料理教室について
前半は各テーマについての講義を、後半は、実習形式で参加者の皆さんと一緒に実践献立をつくります。
担当は管理栄養士。
日本の伝統食、発酵食品、各国の料理の栄養士視点からの解説など、栄養に関することが盛りだくさんです。最大6人までの少人数形式なので、初めての方や、男性の皆さんも大歓迎。
料金について
初回の方…2,700円(税込)
2回目~…3,240円(税込)
会員制ではありませんので、単発での参加も可能です。長く通って頂ける方は、お得な回数券もございます。
ご予約・お持物について
スポーツ栄養クリニックへ、お電話でご予約下さい(092-716-5550)
・アレルギーや、食べられないものがあったらお聞かせ下さい。
・栄養カウンセリングを希望される方はお知らせ下さい。
お持物:エプロン、タオル、筆記用具
キャンセルについて
食材調達の関係で、開催2日前以降のキャンセルは全額お支払い頂いておりますのでご了承下さい。
【レシピ】美容のスーパーフード、フムスを作ろう!
中東料理のブームが日本にやってきていますね~。福岡でも、ヴィーガンメニュー、高栄養・低カロリーで注目を浴びる中東料理を取り入れる店が増えてきたようです。
中東料理の中でも日本で有名なのは、トルコのシシカバブ(ケバブ)でしょうか?トルコはシルクロードの中間地域でもあるため、豊富な香辛料や食材を用いた非常にバラエティに富んだ料理であり、フランス料理、中華料理と並び「世界三大料理」であるとも言われていますね。
今回はそんな話題沸騰中の中東料理からひとつ、フムスの作り方をご紹介します!
フムスとは
ペーストにしたひよこ豆のディップのことです。映画『セックス・アンド・ザ・シティ2』でサマンサがホルモン補給のために食べていたことでも話題になりました。ひよこ豆にはタンパク質、ビタミンB1、B6、カルシウム、鉄分、亜鉛、カリウム、葉酸、食物繊維など、女性に必要なミネラルやビタミンが含まれています。海外セレブの常備食として定着しているのもうなずけます!
注意点
ただし美容にいいからと食べ過ぎには注意しましょう。実はひよこ豆、大豆と栄養価を比べてみると低脂質ではありますが、炭水化物を多く含んでいます。これをいつもの食事にプラスしては、カロリーオーバー…。もちろん炭水化物も私たちの体に必要な栄養素です。食べる際はその分食事量を調整しましょう!
作り方
では早速つくってみましょう!
準備
ひよこ豆は、前の日からたっぷりの水につけておきます。
(缶詰やパウチタイプのゆでたひよこ豆も売っています。しかし塩やクエン酸が添加されたものが多く、乾燥豆を茹でて作った方が断然おいしいです。)
材料
・ひよこ豆(有機栽培)200g
・ひよこ豆のゆで汁 50ml~
・タヒニ*1 大さじ3
・オリーブオイル 大さじ3
・塩 小さじ1/2
・レモン汁 1/2個分
・お好みのスパイス(クミン、カルダモン、コリアンダー、カイエンペッパー、白こしょうなど)
手順
①一晩水につけておいたひよこ豆を水ごと鍋に移して火にかける。沸騰したらアクを取り、火を弱めて柔らかくなるまで1時間程度煮る。
②煮えたら豆をざるにあげる。ゆで汁はとっておく。
point
よりなめらかに仕上げたい場合は、茹でたあとひよこ豆の皮を剥いてください。なかなか根気のいる作業ですが、舌触りが非常によくなります。
③フードプロセッサーにひよこ豆とオリーブオイルを入れ回す。少しずつゆで汁を足し好みの固さにする。
④レモン汁、タヒニ、塩、こしょう、スパイスで味に整える。
今回は、全粒粉のピタを焼いてピタパンサンドにして食べました!
エスニックのいい香りがしますね~。もう胃袋は中東にいる気分です。サンドイッチを作る際、バターやマヨネーズの代わりにパンに塗ればたんぱく質&食物繊維を上手に補えます。この秋、中東ブームに乗ってぜひお試しくださいね!
とり
【レシピ】辛口に捧ぐ!大人味のジンジャエール。
皆さん、ジンジャエールは好きですか?
私は辛口のジンジャエールが大好きです!!
クリニックの患者さんでも、暑い日はついジュースを飲んでしまう…という方、たくさんいらっしゃいます。もちろん私も、こんなじめじめ暑い日は飲みたくなります。
しかし、清涼飲料水の多くはブドウ糖果糖溶液*1が使われているため飲むのは控えたい。
なので、どうしても飲みたい…!というときは、自家製ジンジャーシロップを作ります。自分で作ることで、どのくらい砂糖が入っているのか目で見て分かるのはもちろん、原材料が分かり安心・安全な点も自家製のいいところです。
では、さっそく作ってみましょう!
材料
・新生姜 250g
・砂糖 生姜重量の7~8割
・水 1カップ程度
・レモン果汁 1個分(国産無農薬レモンを使用、ない場合は皮を剥いて下さい。)
基本的な材料は以上です。
今回はこれから旬を迎える新生姜を使います。その風味を生かし、さっぱりした仕上がりにしたかったので砂糖はグラニュー糖を使いました。上白糖ならこっくりとした甘さ、一部を黒糖やきび糖に変えるとよりこくのある仕上がりになりますので、その辺はお好みで。
異国情緒感じる、スパイシーな香りのするジンジャエールが飲みたい方!下記スパイスも用意しましょう。
〈スパイス〉
唐辛子 3本
カルダモン 5粒
シナモンスティック 2本
胡椒 5粒
クローブ 5粒
作り方
①新生姜をよく洗い、スプーンの先を使い皮の固いところをこそぎ取る。
②1-2mmにスライスする。
(私は新生姜を使う夏バージョンのときはスライス、囲い生姜と黒糖で作る冬バージョンのときは半分すりおろしています。)
③生姜の重さを量り小鍋に入れ、生姜の7~8割(今回は180g)の砂糖を加え軽くまぜ、水分が出てくるまで30分程置く。
前日のうちにここまでしておいても大丈夫です、しばらくすると生姜からこんなにたくさん水分が出てきます。
④1カップの水、スパイスを入れ弱火で20分ことこと煮る。
⑤火を止め、最後にレモン果汁を加える。
出来上がったジンジャーシロップを、4〜5倍の炭酸水で薄めれば自家製ジンジャエールの完成!
〈保存方法〉
シロップのみを煮沸消毒した瓶に移し、冷蔵庫で1か月ほど保存ができます。
暑い夏の昼下がり、たまにのご褒美にいただきましょう!
自家製のすゝめ
暮らしがどんどん便利になって、たいていのものはお店で買って済ませることが出来るようになりましたね。手軽でおいしいと思います。でもどこにでもある、ありふれたおいしさです。
今日紹介したように、やはり自家製は手間がかかります。でも自分の手で作ったものには、一味も二味もちがう「自分のおいしさ」があります。買うよりも値打ちのある、おいしさがあります。
すこしの時間と手間はかかりますが、むずかしい作業はありません。今度の休日、ぜひ試しに作ってみてはいかがですか?
とり
【料理教室】福岡・薬院の料理教室
テレビ・書籍などで、栄養学について取り上げられることが多くなってきました。多くの人の関心が食に向いており、これはとても嬉しいことなのですが、
「この栄養素を効率良く食べるにはどうしたらいい?」
「コレステロールを下げるにはどんな食品がいい?」
といった栄養素に限局した質問の多さにびっくりすることもしばしば。
というもの、巷で流れる健康情報は「からだの健康のために、こういった食品、こういった栄養素を食べましょう」といったものが多く、まるで食品の栄養素を考えて科学的に食事をすることが正しい、といった錯覚を覚えてしまうほどです。
いつの間にでしょうか、「食」が非常に分かりにくいものになってしまいました。本来、食とは伝統と習慣、生活であり暮らしそのもの。母の手から子へ伝わるものだと思います。
日々の食生活を、暮らしを「楽しく、おいしく、健康に」
薬院のスポーツ栄養クリニックでは、毎月料理教室を開催しています。
おいしいお弁当作りのコツ、伝統的な製法で作られた調味料の紹介、旬の野菜の選び方、すり鉢や蒸篭など昔ながらの台所用品を使った献立などなど…みなさんから寄せられた声をもとにテーマを決めています。
毎回のテーマはさまざまですが、根本的な思い、考えは同じです。
本当の意味で健康的であり、そしてみなさんの生活に寄り添った場所でありたいと願っています。
日々の食生活を、暮らしを「楽しく、おいしく、健康に」、そのためのお手伝いができれば、という思いからこの料理教室とブログをはじめました。
ゆったりとしたペースで更新していきますので、たまにふらりと遊びにきてくださいね。
料理教室について
開催場所
スポーツ栄養クリニック内キッチン
開催日程
毎月第3土曜日 11:00~13:00
持ち物:エプロン、タオル、筆記用具
料金
1回3,240円(税込) ※初回のみ2,700円(税込)
食材料費、テキスト料を含みます。
キャンセルに関して
・開催日より起算して2日前~当日までのキャンセル
⇒キャンセル料として受講料全額頂戴しております。
お問い合わせはこちら…
Tel 092-716-5514